日本語は、
「〜は」「〜を」「〜する」とった助詞や動詞がついたカタマリならば、
語順をバラバラにしても、基本的意味が変わりません。
ニュアンスが変わるだけで、1つの決まった意味が伝わります。
つまり、日本語は、左から右に文を読んでいくときに、
入ってきたカタマリを部分的に読むだけで意味を固定してしまうことができる面が見られます。
(「バラバラでとらえられる言語」というような)。
ですから、日本語のネイティブである私たちは、入ってきた語を小さなカタマリだけで
すぐに固定的な意味に変換してしまうクセがあります。(日本語の場合それでいいため)
しかし、英語は、語順が変われば疑問文になってしまったり、
動詞の意味が語順と目的語と補語の種類によって変わるという
流動的な性質があり、
しかも抽象的な情報を先に出してくるという構造を持っているので
後の語を読まないと前の語の意味が決まらないことが多いです。
ですから、英語を読むときは、日本語のように小さな部分を読んだらすぐに意味を
固定的に決めてしまうのではなく、
「まだ意味は決まらない」「何を?」「何が?」
というイメージで見る、聴くことが必要と考えられます。